ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
柊さんの運転する社用車で『東亜医科大付属病院』を目指した。
「敦司さん…付き添いありがとうございます」
「当然だ…まさか…この歳で孫とは…」
「孫??」
「こっちの話だ…」
敦司さんは笑って誤魔化し、車窓を眺める。
本当は母に訊かされていた…
俺の本当の父親は天城康之ではなく、敦司さんだって…
でも、それは一夜の過ちだと母は説明し、詫びた。
天城と上手くいってなかった母。
母はその苦しい胸の内を当時大学生で十九歳の敦司さんに吐露した。
そして、元々母に好意を寄せていた敦司さんと一夜を共にする。
『伊集院家』ではいとこ同士の恋愛は家の繁栄にならないとされ、禁じられていた。
俺を身ごもったと知った父は伊集院家の持つ力が欲しくて、婿入りした。
その後は、その力を利用し、金を手に入れた。
「敦司さん…付き添いありがとうございます」
「当然だ…まさか…この歳で孫とは…」
「孫??」
「こっちの話だ…」
敦司さんは笑って誤魔化し、車窓を眺める。
本当は母に訊かされていた…
俺の本当の父親は天城康之ではなく、敦司さんだって…
でも、それは一夜の過ちだと母は説明し、詫びた。
天城と上手くいってなかった母。
母はその苦しい胸の内を当時大学生で十九歳の敦司さんに吐露した。
そして、元々母に好意を寄せていた敦司さんと一夜を共にする。
『伊集院家』ではいとこ同士の恋愛は家の繁栄にならないとされ、禁じられていた。
俺を身ごもったと知った父は伊集院家の持つ力が欲しくて、婿入りした。
その後は、その力を利用し、金を手に入れた。