ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「敦司兄さん!!」

「お前は…千歳…」

明るい声を出して私達に好奇な視線を向けるのは…

「あ…千歳さん…敦司さんの二番目の弟。此処の脳神経外科の先生だ」

「伊集院千歳(イジュウインチトセ)です。はじめまして・・・君が噂の康秋君の見合いを壊した間宮さん?」

何処かに穴があったら、入りたい・・・

「大丈夫…俺は君の味方だからね…」

そう言って、千歳さんは私達のテーブルの空いた椅子に腰を下ろした。

「おいっ!?千歳お前は違う場所で食べろっ…」

「何で!?いいじゃない…俺も混ぜてよ…」

「ダメだ!!」

「敦司兄さんはケチだね…此処で食べていいよね…康秋君」

「あ、はい…どうぞ」

「康秋!?」

「いいじゃないですか…璃愛が結婚すれば…もれなく親戚になるんだし」

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