ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
私は元総理、康秋さんは千歳さんを見つめ、頬を染めて俯いた。
「何だか・・・俺達お邪魔虫よね…敦司兄さん…移動する?」
「そ、そうだな・・・私達は退散するから…思う存分…やりなさい…」
二人は別のテーブルに移動した。
私と康秋さんだけで囲むテーブル。
「愛の告白をする場所じゃないな・・・もう少し場所を考えよう…」
「・・・ですね…」
「じゃ俺達は本当の恋人になるんだな・・・」
「恋人というよりも結婚するんでしょ?」
「そうだったな…恋人を飛ばして夫婦かよ…でも・・・それでもいいよ・・・璃愛となら・・・」
康秋さんは口角を上げ幸せそうに笑う。
私も彼の笑みに応えた。
「二人だけになれる場所に行こうか?」
「え、あ・・・」
心臓の鼓動は高鳴ってドキドキと早鐘を鳴らしていた。
でも、心は幸福感で満たされている。
私の目の前に安心したように笑う制服姿の女子高生が見えた。
―――あの子が香波さん?
香波さんも私達を祝福するかのようにずっと口許に微笑み浮かべていた。
「あの子が香波さん?」
「えっ?」
康秋さんが振り返ると彼女の姿はスーッと消えてしまった。
「誰も居ないぞ…まさか…璃愛君は…香波の幽霊を…」
「かもしれません・・・実は私…霊感が強いから…良く幽霊を見るの…」
「そっか…へぇー…」
彼も香波さんの幽霊の居た場所を見つめた。
香波さんはずっと…康秋さんのコトを見守っていたのね…
「何だか・・・俺達お邪魔虫よね…敦司兄さん…移動する?」
「そ、そうだな・・・私達は退散するから…思う存分…やりなさい…」
二人は別のテーブルに移動した。
私と康秋さんだけで囲むテーブル。
「愛の告白をする場所じゃないな・・・もう少し場所を考えよう…」
「・・・ですね…」
「じゃ俺達は本当の恋人になるんだな・・・」
「恋人というよりも結婚するんでしょ?」
「そうだったな…恋人を飛ばして夫婦かよ…でも・・・それでもいいよ・・・璃愛となら・・・」
康秋さんは口角を上げ幸せそうに笑う。
私も彼の笑みに応えた。
「二人だけになれる場所に行こうか?」
「え、あ・・・」
心臓の鼓動は高鳴ってドキドキと早鐘を鳴らしていた。
でも、心は幸福感で満たされている。
私の目の前に安心したように笑う制服姿の女子高生が見えた。
―――あの子が香波さん?
香波さんも私達を祝福するかのようにずっと口許に微笑み浮かべていた。
「あの子が香波さん?」
「えっ?」
康秋さんが振り返ると彼女の姿はスーッと消えてしまった。
「誰も居ないぞ…まさか…璃愛君は…香波の幽霊を…」
「かもしれません・・・実は私…霊感が強いから…良く幽霊を見るの…」
「そっか…へぇー…」
彼も香波さんの幽霊の居た場所を見つめた。
香波さんはずっと…康秋さんのコトを見守っていたのね…