ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「君は康秋の恋人だった相良香波さんの心臓の移植者だと訊いた。君自身としては複雑な心境だと思う。例えば…君を通して、康秋が香波さんの代わり身にしてるとか」
元総理は無意識に私の心を読んでいた。
「まぁ、私も二人の仲を色々と言える立場にはない…私と妻は十六歳…歳が離れている。
その歳の差で総理時代は良く叩かれたもんだ…」
「最初は私…自分は香波さんの存在を知った時、代わり身だと思っていました。でも、彼はとても私を大切にしてくれます」
「・・・そうだな…君のコトとなると康秋は冷静さを失う」
元総理は笑って、玄米を口に運んだ。
「・・・私を此処に呼んだのは…康秋さんの父親ついてですか?」
私は元総理が切り出す前に切り出した。
「・・・康秋さんから訊きました…本当の父親は元総理だって…」
「康秋がこの私が父親だと知ってるのか?」
元総理の方が驚いていた。
「・・・そうか…康秋は知っていたのか…私の前では知らない振りをしていたのか…」
「あの…」
「いや…私は康秋は何も知らないと思っていたから…そうか…」
元総理は無意識に私の心を読んでいた。
「まぁ、私も二人の仲を色々と言える立場にはない…私と妻は十六歳…歳が離れている。
その歳の差で総理時代は良く叩かれたもんだ…」
「最初は私…自分は香波さんの存在を知った時、代わり身だと思っていました。でも、彼はとても私を大切にしてくれます」
「・・・そうだな…君のコトとなると康秋は冷静さを失う」
元総理は笑って、玄米を口に運んだ。
「・・・私を此処に呼んだのは…康秋さんの父親ついてですか?」
私は元総理が切り出す前に切り出した。
「・・・康秋さんから訊きました…本当の父親は元総理だって…」
「康秋がこの私が父親だと知ってるのか?」
元総理の方が驚いていた。
「・・・そうか…康秋は知っていたのか…私の前では知らない振りをしていたのか…」
「あの…」
「いや…私は康秋は何も知らないと思っていたから…そうか…」