ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「お茶のおかわりを淹れようか?」

「いえ・・・私が淹れます」

私は空の湯飲みを持って、給湯室らしき場所に入った。

「そうだ…ついでに冷蔵庫に入ってる大人気のつぼ焼きプリンも入ってる…一つ食べてくれ」

「では、お茶ではなくコーヒーにします…」

「頼む」

元総理の気さくな人柄だろうか普通に話が出来た。

「ブラックで良かったですか?」

「いいよ。ありがとう…気を遣わせたね…」

二人でデザートにつぼ焼きプリンを食べた。

「此処に君が来たコトは康秋には内緒だ」

元総理は笑って口許に人差し指を立てる。

「表立って私は康秋の父親としては振舞えないが…君が伊集院家で立ち回っていけるように全力でサポートする。
だから…是非、康秋の嫁に来て欲しいんだ…璃愛さん」


「こちらこそよろしくお願いします…」

「よろしく…頼む」

「一つ…質問していいですか?早く孫の顔見たいですか?」

「んっ・・・あ・・・それは二人次第だ…私がどーのこーの言うモノではないだろ・・・」

「そうですね…」

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