ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
海沿いの道路を走り、少し高台へと入った所に祖父が世話になっている介護付き老人ホーム『シーサイド葉山』があった。
風光明媚で全室海側の部屋の白亜の建物。
祖父はパンフレットを見て、一目で気に入り、此処に決めた。
「お爺様、お久しぶりです。康秋です」
「康秋か…」
祖父の部屋は最上階の四階の角部屋。フロア的に一番広く、このホームでは最高級のグレード。
七年前に自宅で転倒し、腰骨を折ってから、前立腺癌や狭心症と一気に具合を悪くして、『帝和商事』の会長を引退、隠居生活を入った。
まさか娘の母に先ただれるとは夢にも思わなかったようだ。
母の死から二年・・・ショックで何も手が付かない時期もあったが、今はホームのレクリエーションにも積極的に参加して、楽しんでるらしい。
風光明媚で全室海側の部屋の白亜の建物。
祖父はパンフレットを見て、一目で気に入り、此処に決めた。
「お爺様、お久しぶりです。康秋です」
「康秋か…」
祖父の部屋は最上階の四階の角部屋。フロア的に一番広く、このホームでは最高級のグレード。
七年前に自宅で転倒し、腰骨を折ってから、前立腺癌や狭心症と一気に具合を悪くして、『帝和商事』の会長を引退、隠居生活を入った。
まさか娘の母に先ただれるとは夢にも思わなかったようだ。
母の死から二年・・・ショックで何も手が付かない時期もあったが、今はホームのレクリエーションにも積極的に参加して、楽しんでるらしい。