ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
康秋さんの車で、葉山にある祖父の介護付き老人ホームを向かった。海の見える高台にあり、最高のロケーション場所にあった。
「は、初めまして…間宮璃愛です」
緊張の余り声が上擦ってしまった。
そんな私を意地悪く笑う康秋さん。
祖父の雷造さんはとても気さくで康秋さんに似た人で、安心した。
雷造さんの疲れない程度の時間で面会を切り上げて、私達は次の場所に向かった。
ホームから車で三十分の場所にある霊園。
此処には伊集院家の分家の墓と相良家の墓があるらしい。
「本家の墓は都内なんだ…」
「へぇー…」
二人で色々と話をしながら、墓石の前に来た。
「誰か来たんだな…」
墓石にはキレイな百合の花が手向けられていた。
「母さんのスキな花だ…」
「へぇー…」
私達は静かに合掌した。
「母さんに璃愛と結婚するコト…伝えたよ…」
「康秋さん…」
「次は香波の墓だな…」
「康秋さん…私…」
「これは越えなくてはいけない…俺達のハードルだ…璃愛」
「うん…」
今度は二人で香波さんが眠る相良家の墓石へと歩いて行く。
「は、初めまして…間宮璃愛です」
緊張の余り声が上擦ってしまった。
そんな私を意地悪く笑う康秋さん。
祖父の雷造さんはとても気さくで康秋さんに似た人で、安心した。
雷造さんの疲れない程度の時間で面会を切り上げて、私達は次の場所に向かった。
ホームから車で三十分の場所にある霊園。
此処には伊集院家の分家の墓と相良家の墓があるらしい。
「本家の墓は都内なんだ…」
「へぇー…」
二人で色々と話をしながら、墓石の前に来た。
「誰か来たんだな…」
墓石にはキレイな百合の花が手向けられていた。
「母さんのスキな花だ…」
「へぇー…」
私達は静かに合掌した。
「母さんに璃愛と結婚するコト…伝えたよ…」
「康秋さん…」
「次は香波の墓だな…」
「康秋さん…私…」
「これは越えなくてはいけない…俺達のハードルだ…璃愛」
「うん…」
今度は二人で香波さんが眠る相良家の墓石へと歩いて行く。