ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
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彼が先にバスルームに消える。
私も覚悟を決めて、彼の後を追い、脱衣所で服と下着を脱いだ。でも、全裸はさすがに恥ずかしいからバスタオルをカラダに巻いて中に入る。

「・・・璃愛…バスタオル巻くなんて…反則だぞ」

「だって…恥ずかしいんだもん」

康秋さんは既に浴槽に浸かり、足を伸ばしてリラックスしていた。
浴槽の湯面には色とりどりの薔薇の花弁は浮いていた。

「いつ用意したの?」

「あ…脱衣所にあったのを使っただけだ。きっと母さんのモノだと思う。
浴槽に浸かる時はバスタオル外せよ」


「分かってる…」

私は観念し、バスタオルを外し、シャワーを浴び、ボディソープでカラダを洗ってから、浴槽に浸かった。

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