ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
彼の投げ出された長い脚の間に座り込む形で浸かる。

「うなじが色っぽい」

長い髪を緩めにハーフアップしてクリップで留めていた。普段は隠れで見えないうなじに彼は興味を示す。

「いい香り…」

「いい香りだな…」


彼は不意に私のうなじに唇を寄せる。
彼の吐息と掠める唇に思わず感じてしまって、肩を震わせた。

「感じたの?」

「くすぐったいだけ」
「そう?」

今度は彼の手が私のむき出しの肩を撫でる。

「今はダメ…」

「俺、何もしてないけど…」

「しようと思ってるクセに…」

「わかった??」

「うん」

「だって…やっとキモチが繋がったんだ…ベットまで持ちそうにない…」

既に彼はその気になっていた。

「でも・・・璃愛が嫌だったら…我慢します」

「・・・私任せにしないでよ…」

「じゃいいの?」

「ダメ…」



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