ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
《21》婚約パーティ
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「私は康秋の祖父・伊集院雷造の甥の伊集院敦司です。
叔父の代理で挨拶に来ました。間宮さん」
「伊集院元総理がウチに来るなんて…」
母は大喜び。
「南無阿弥陀仏」
お婆ちゃんは敦司さん向かって仏様のように拝んでいた。
「敦司さん…いつ仏様になったんですか?」
康秋さんが大笑いしながら突っ込む。
「・・・仏になったつもりはないが…」
当の敦司さんは狼狽していた。
「これで、心おきなく、極楽浄土に行けます…」
「極楽浄土に行くのは早いですよ…お孫さんの璃愛さんの花嫁姿を見ないと・・・」
敦司さんが耳の遠いお婆ちゃんにゆっくりとした優しい口調で諭した。
「璃愛…」
認知症を煩っているお婆ちゃんが久しぶりに孫の私のコトを思い出し、笑いかけた。
「お婆ちゃん…私のコト思い出した??」
「今まで忘れられていたのか?」
「まぁー・・・」
「そうか…」
「私は康秋の祖父・伊集院雷造の甥の伊集院敦司です。
叔父の代理で挨拶に来ました。間宮さん」
「伊集院元総理がウチに来るなんて…」
母は大喜び。
「南無阿弥陀仏」
お婆ちゃんは敦司さん向かって仏様のように拝んでいた。
「敦司さん…いつ仏様になったんですか?」
康秋さんが大笑いしながら突っ込む。
「・・・仏になったつもりはないが…」
当の敦司さんは狼狽していた。
「これで、心おきなく、極楽浄土に行けます…」
「極楽浄土に行くのは早いですよ…お孫さんの璃愛さんの花嫁姿を見ないと・・・」
敦司さんが耳の遠いお婆ちゃんにゆっくりとした優しい口調で諭した。
「璃愛…」
認知症を煩っているお婆ちゃんが久しぶりに孫の私のコトを思い出し、笑いかけた。
「お婆ちゃん…私のコト思い出した??」
「今まで忘れられていたのか?」
「まぁー・・・」
「そうか…」