ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
白樺の木立に囲まれたログハウス風の小さなペンション。
私達が案内された部屋は二階の奥の角部屋。

奥様の成美さんが案内してくれた。

部屋に荷物を置き、夜は階下の食堂で、私達の婚約パーティーが開催された。
テーブルには色とりどりのご馳走が並ぶ。

「久しぶりに相良家の味が楽しめるな…」

「どういうコト?」

「信兄が看護師の仕事で忙しい母親に代わって、料理作っていたから…」
「へぇー…ちなみに康秋さんの担当は?」

「俺はこれと言って…割り当てられた担当はなかったな・・・」

五人でテーブルを囲んだ。

「実は私も心臓病なの・・・普通に暮らしていれば、問題ない程度なんだけど…」

心臓病でも色々ある。

私は重度の心臓病で完治させるには移植の道しかなかった。

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