ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
「・・・俺達は子供を作らないつもりだ。康秋」
「そうなんだ…」
「由岐という子供居るからな…なぁー…お前はお兄ちゃんの子供だよな…由岐」
「あ、うん・・・」
「そっか…」
「璃愛さんの居る手前…お前のコトをあれこれ言いたくはないけど…」
「言ってもいいぞ…俺は信兄には散々迷惑掛けたから…」
「・・・他の兄弟はどう思っていたかは分からないけど…俺はずっとお前は遊びで香波ちゃんと付き合っていると思っていた…でも、あんな形で香波ちゃんを失って…泣きわめくお前を見て…本気だったんだとその時初めて思った。
璃愛さんを香波ちゃんの分まで幸せにしてやれよ…康秋。それが俺の…相良家の願いだ」
「分かってるよ。信兄」
「なぁ?由岐」
「ん、あ・・・香波姉ちゃんのコトは知らないけど…信兄がそう言うんなら…僕も同じキモチだよ。康兄」
「由岐…ありがとう…」
康秋さんは信吾さんと由岐君の言葉を訊いて、泣き出した。
―――康秋さんはクールだと思っていたけど…実は情に厚い涙脆い人だった。
「そうなんだ…」
「由岐という子供居るからな…なぁー…お前はお兄ちゃんの子供だよな…由岐」
「あ、うん・・・」
「そっか…」
「璃愛さんの居る手前…お前のコトをあれこれ言いたくはないけど…」
「言ってもいいぞ…俺は信兄には散々迷惑掛けたから…」
「・・・他の兄弟はどう思っていたかは分からないけど…俺はずっとお前は遊びで香波ちゃんと付き合っていると思っていた…でも、あんな形で香波ちゃんを失って…泣きわめくお前を見て…本気だったんだとその時初めて思った。
璃愛さんを香波ちゃんの分まで幸せにしてやれよ…康秋。それが俺の…相良家の願いだ」
「分かってるよ。信兄」
「なぁ?由岐」
「ん、あ・・・香波姉ちゃんのコトは知らないけど…信兄がそう言うんなら…僕も同じキモチだよ。康兄」
「由岐…ありがとう…」
康秋さんは信吾さんと由岐君の言葉を訊いて、泣き出した。
―――康秋さんはクールだと思っていたけど…実は情に厚い涙脆い人だった。