ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
___________
______
___
春先、私と康秋さんの間に可愛い女児が生まれた。
名前は愛名(アイナ)と名付けられた。
その後、私のお婆ちゃんは八十七歳でこの世を去り、私達は実家を出て、三人で六本木のタワーマンションで暮らし始めた。
康秋さんも仕事が忙しく、帰宅はいつも遅い。
「愛名…何書いてるの?」
三歳になる愛名はお絵かきがダイスキ。今日も一生懸命、らくがき帳にクレヨンで絵を描いていた。
「ハート…」
「ハート??」
「わたしね・・・ママにハートあげたのよ・・・」
「えっ?愛名貴方・・・?」
「何、ママ?」
「貴方もしかして…香波ちゃんの生まれ変わり??」
「んっ?」
愛名は小首を傾げ、不思議そうに私を見た。
「…そっか…ありがとう…私は愛名のおかげで…パパと結婚が出来た…でも、パパはママのモノだから…取らないでね…」
「うん…」
「愛名はどんな王子様と巡り逢うのかな?楽しみね…」
私は愛名の髪を撫で、そんな言葉を呟いた。
(完)
______
___
春先、私と康秋さんの間に可愛い女児が生まれた。
名前は愛名(アイナ)と名付けられた。
その後、私のお婆ちゃんは八十七歳でこの世を去り、私達は実家を出て、三人で六本木のタワーマンションで暮らし始めた。
康秋さんも仕事が忙しく、帰宅はいつも遅い。
「愛名…何書いてるの?」
三歳になる愛名はお絵かきがダイスキ。今日も一生懸命、らくがき帳にクレヨンで絵を描いていた。
「ハート…」
「ハート??」
「わたしね・・・ママにハートあげたのよ・・・」
「えっ?愛名貴方・・・?」
「何、ママ?」
「貴方もしかして…香波ちゃんの生まれ変わり??」
「んっ?」
愛名は小首を傾げ、不思議そうに私を見た。
「…そっか…ありがとう…私は愛名のおかげで…パパと結婚が出来た…でも、パパはママのモノだから…取らないでね…」
「うん…」
「愛名はどんな王子様と巡り逢うのかな?楽しみね…」
私は愛名の髪を撫で、そんな言葉を呟いた。
(完)