ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
偶然を装って私を待って居たの?それじゃストーカーじゃない。

私と伊集院さんは少しだけ肩を並べて歩いた。
私は彼を巻こうと早足で歩くけど、コンパスの長さの違いか上手に彼を巻けなかった。

「ねぇー間宮さん」

彼は私の前に回り込み、足止めした。

「この映画行かない?」

と彼は私にムービーチケットを見せる。

「・・・ダメ?」

「あの…私…急ぎますから…」
と私は彼を冷たくあしらい、脇を通り過ぎる。
一体に何なの?

キスに告白・・・次はデートのお誘い。

私とプリンス様のやり取りを見ていた周囲の女性たちの目が怖かった。

私はさっさとビルディングの中へと逃げるように入った。
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