ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
チョコ色の少し切れ長の瞳が甘い光を湛える。
私は彼の一途な視線を逸らすように俯き、モカを啜った。

「間宮…もっと自分に自信を持てよ。羽島課長も言ってたぞ。間宮は努力家で偉いって…」

「それは嘘です。羽島課長は怒ってばかりで…私、課長に一度も褒めて貰ったコトありませんから…」

「分かった。じゃ俺が羽島課長に褒めてやってくれと言ってやる…」


「伊集院さん・・・」

「でも、まぁ羽島課長は不器用な人だから…無理かな?」
伊集院さんは苦笑した。

「私もこれ飲んだら、帰ります」

「じゃ駅まで送るよ」

「結構です。一人で帰ります」
私は口調を強め、彼を拒む。

「やっぱ・・・友達は無理っぽいな」

「えっ?」
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