ONLY YOU~愛さずにはいられない~(完)
野原先輩は七千円コース。
私は心の中で泣きながら最低価格の五千円のコースをオーダーした。

「料理もインスタ映えするし、このロケーションも最高ね」

野原先輩は自身のインスタアップの為にこのレストランを選んだよう。
野原先輩は、スマートフォンで硝子越しに見える晴天の東京の摩天楼を上機嫌に撮っていた。

でも、周りに座る人達を見ても、会社の制服を着ているのは私達だけ。

他の人達は皆、ドレスアップしていた。

「私達…場違いと思いませんか?」

「確かに…でも・・・いいじゃない…夜になると五千円では食べれないわよ…」

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