あなたしか愛せない~皐月お兄ちゃん編~
「皐月お兄ちゃん!!こんにちは!」
「夏帆!?…と…」
下を見下ろしていた顔を戻すとー…
まさか、女の人はー…
手に持っていた採用通知が、くしゃりと握られる。
「初めまして。夏帆の母です」
…やっぱりー…
頭に石がぶつけられた感覚。
母親が来たてことは、俺捕まるのか?
小学生に手を出したと思われてるのか?
せっかく採用されたのにー…
「皐月お兄ちゃん、私ね逆上がりのテスト受かったよ!!!」
「!!良かったな!夏帆頑張ったもんな」
自分のことのように喜んでしまった。
「えへへ」
夏帆が嬉しそうなのは良かったけど…
俺はここで終わりかー…