ずっと前にね
今度は結構大きな雷だったと思う。何度もかかとを上げては付け、上げては付けを繰り返し。頑張って取ろうとしているのが全身から伝わってきて、可愛いと思うと同時に放っておけなくなったんだ。だから、一応彼女より身長の高い俺が取って渡してあげたんだ。
「あっ、の・・・っ!」
戸惑ったようにワタワタした後、勢いよく頭を下げてくれた。ただ、深々と頭を下げ続けていたせいで喧嘩か何かがあったのかと周りの人が集まってきたんだ。その反応にワタワタしてしまった俺に救世主として来てくれたカシザキ。残念なような救われたような複雑な気持ちにさせられた。
「すいません!こいつが何か気に触る事でもしましたか!?」
駆け寄ってきたカシザキが隣に来てやっと顔を上げてくれた島岡先輩。場所を移動してどうして島岡先輩が頭を下げる事になったのか、カシザキに理由を説明した。
「あっ、の・・・っ!」
戸惑ったようにワタワタした後、勢いよく頭を下げてくれた。ただ、深々と頭を下げ続けていたせいで喧嘩か何かがあったのかと周りの人が集まってきたんだ。その反応にワタワタしてしまった俺に救世主として来てくれたカシザキ。残念なような救われたような複雑な気持ちにさせられた。
「すいません!こいつが何か気に触る事でもしましたか!?」
駆け寄ってきたカシザキが隣に来てやっと顔を上げてくれた島岡先輩。場所を移動してどうして島岡先輩が頭を下げる事になったのか、カシザキに理由を説明した。