ずっと前にね
十二章・告白
嘘・・・?
風が冷たい。手紙のあの人を捕まえるために私は今、一人で隣町にいた。フラッと色んな所を散歩して、人気のない所を通り、あの人が襲ってくるのを待っていた。
もちろん、柏崎先生や先生のお姉さんたちが少し離れた場所からついてきてくれている。でも、わざとだとバレないようにするのなんて私に出来るのかな。少しだけ不安が残っていた。
「つーかまーえた」
私の体に触れたのはあの人ではなかった。捕まえたという声はあの人であったけれど、私の手を掴んでいるのは男の人だった。
どうしよう。パニックを起こして息がしづらくなっていく。意識が遠退き、倒れてしまいそう。何がどうなっているの。なんで知らない男の人が私の手を掴んでいるの。なんであの人は笑いながら私を見ているの。
男の人の懐からはサバイバルナイフのような刃物が出てきた。そして、それを私に振り上げる男の人。
もちろん、柏崎先生や先生のお姉さんたちが少し離れた場所からついてきてくれている。でも、わざとだとバレないようにするのなんて私に出来るのかな。少しだけ不安が残っていた。
「つーかまーえた」
私の体に触れたのはあの人ではなかった。捕まえたという声はあの人であったけれど、私の手を掴んでいるのは男の人だった。
どうしよう。パニックを起こして息がしづらくなっていく。意識が遠退き、倒れてしまいそう。何がどうなっているの。なんで知らない男の人が私の手を掴んでいるの。なんであの人は笑いながら私を見ているの。
男の人の懐からはサバイバルナイフのような刃物が出てきた。そして、それを私に振り上げる男の人。