ずっと前にね
私の気は高校が休みの日にも祖父母に使っていた。午前中や昼間、夕方など日によって時間をずらしては友達と遊んでくるだとか部活に行ってくると嘘を吐いて家を出ていた。その後は決まって人気のない森に入ったり、海に入ったりと宛のない暇潰しが始まる。
それが数ヶ月続いて冬休みがやって来た。けれど、私が母の許に帰る事はない。母の許に帰れば、兄や義父の犠牲になるからだ。私がいなくなって家族がどうなっているのかはよく分からないし、知りたくもない事実。祖父母に何と言われようと、そこだけは譲れなかった。
「また、嘘吐いて来たのか」
「・・・」
クリスマスイブ。同級生たちはパーティをしているらしいけれど、私は呼ばれていないため参加していない。でも、祖父母に心配かけたらと思ったら黙って家にいられなくてパーティに呼ばれているのだと言っていつもの海に来ていた。
それが数ヶ月続いて冬休みがやって来た。けれど、私が母の許に帰る事はない。母の許に帰れば、兄や義父の犠牲になるからだ。私がいなくなって家族がどうなっているのかはよく分からないし、知りたくもない事実。祖父母に何と言われようと、そこだけは譲れなかった。
「また、嘘吐いて来たのか」
「・・・」
クリスマスイブ。同級生たちはパーティをしているらしいけれど、私は呼ばれていないため参加していない。でも、祖父母に心配かけたらと思ったら黙って家にいられなくてパーティに呼ばれているのだと言っていつもの海に来ていた。