大切な友達
今日の授業は何1つ頭に入って来なかった。
先生の説明も聞いたふりで私はずっと引越しのことを考えていた。


キーンコーンカーンコーン

休み時間になった。
授業が終わると仲のいい、由紀と遥と瑞穂が私の元に駆け寄ってきた。

山本由紀―
クラスの中では1番仲がいい。
そのうえ、かわいい子。

福田遥―
頭の良さは、クラス一。
勉強を教えてくれて助かってます。

桜井瑞穂―
天然キャラ。
いつも明るいからこっちまで楽しくなる。


「引っ越しちゃうんだね…」
由紀がそう言った。
「うん」
「じゃぁ、今のうちに遊んどかないとー」
美里と同じことを言ってくれた。
その由紀の言葉ですごく落ち着いた。
安心した。
「そうだねっ♪」
「何しよっかー」
「うーん…」
「あ、久しぶりにお絵かきしない??」
「いいよー」


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