大切な友達
でも私には何のことだかサッパリ分からなかった。
こちらを向いて話しているのは確かなんだけど・・・

私はあやが他の子と話していたのでその子たちのほうへ行った。
「ねぇ、何話してるの?」
「・・・あやのこと?かな。」
玲花は言った。

萩野玲花―
かなり心配性だ。
でも周りに気配りをできる子でとても信頼できる。

「どんな?」
「優果、さ。あやのこと好きなの?」
「友達だから」
「うちらから見ると、優果いつも寂しい顔してるんだよね。だから、あやが何かしてるのかなーって」
「寂しい顔してる?」
「うん」
多分、っていうか、絶対美里のこと考えてるからだ。

どうやっても頭からは絶対離れないから。
思い出すとつい、寂しくなる。

「あや、けっこうキツイよね」
「うん。言葉もキツいじゃん?」
「でも仲良くしてるよ」
「でも仲間はずれにされてるように見える」
「いつもあや違う子と話してるじゃん?」
「うん、それは・・・なんか嫌なんだけど」
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