誠の華−ヒルガオ−




そう言うと平助はそのまま目を閉じた。


きっと血を流しすぎたのだろう。


雪はその場に平助を寝かせると側にいた永倉を呼び寄せた。


そして素早く傷を治すと再び刀を構える。


「ありがとな、雪!」


「お礼なんて良いからもう怪我しないで!」


「おう!安心しろ、無敵の新八様はそう簡単に怪我はしないからな!!」



さっきまで血を流していたのはどこのどいつだ、と突っ込みたくなるのを堪えて目の前の敵を倒す。



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