誠の華−ヒルガオ−




僕は知っている、この病気を。


幼い頃からこの病を見てきた。


この治療法は、まだない。


僕はこのまま死んでしまうのか?


同志や愛しいものを遺して僕は……死んでしまうのか?


夏特有の蒸し暑さに自身の脳まで蒸し焼きにされたのか、突如思うように働かなくなった。


そしてそのまま僕の意識は暗闇へと引きずり落とされた。



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