誠の華−ヒルガオ−
襖の隙間から肌を刺すような強い日差しを浴びて目を覚ます。
僕のお腹の上では雪が規則正しい寝息を立てていた。
横を見ると図々しく人の部屋で布団を引いて眠る平助と壁に寄りかかりながら眠る一君が目に入る。
僕はどのくらい眠っていたのだろうか。
心配かけただろうなと思いながら彼女の目にかかっている髪をどかしてあげるとピクッと瞼を震わせた。
そしてヌクッと起き上がると大きなあくびをしながら伸びをして、寝ぼけ眼を擦る。
どうやらまだ僕が目覚めたことに気づいていないようだ。