誠の華−ヒルガオ−



少し口調を強めて言ったが信用出来ないと言わんばかりに目を細めて私を見つめる番頭。

失礼な男だ。

「旦那はん、嘘は程々に…あだだだだだだだだ!!!すんまへん!すんまへん!今すぐ小鈴を連れてまいります!!!」


一応説明をしておくと腕を捻り上げただけでそこまで乱暴なことはしていない。(←本気でそう思っている)


すると前に会った時のような煌びやかな格好ではなく、寝間着姿の小鈴さんが降りてきた。


彼女は私の顔を見るなり眉間にしわを寄せる。

それもそうだ。

あんなにひどいことを言ったのだから顔も見たくなかっただろう。


「あちきに何の用でありんすか」


嫌悪感剥き出しで来られるといくら神経の図太い私でも少し狼狽える。


でも生半可な気持ちで来た訳じゃないし本気で反省してるんだから誠心誠意を込めて謝らないと!


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