誠の華−ヒルガオ−




小鈴さんは素早く起き上がると私を抱き起こしてくれた。


もしかして文句を言いに来たのでは、と言う考えに陥り少し警戒していると突然勢いよく頭を下げられた。


「お雪はん、堪忍どっせ。あないなこといつものことでありんす。なのにあちき、お雪はんだけ執拗に…」


「あ、頭をあげてください!!いつもの事だったとしても私は酷いことを言ったんです。小鈴さんは何も謝る必要なんてないんですよ」


「なら、お雪はんももう謝らないでください。これで終わりに致しましょう」


「……はい!」



せっかく小鈴さんがそう言ってくれているし厚意に甘えることにした。


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