誠の華−ヒルガオ−
ー沖田sideー
大丈夫さ。
何も心配はいらない。
雪が隊士達に認められるわけがない。
僕は何を焦っているんだ。
正直、一年ぶりに雪に再会が出来たことは嬉しかった。
だがここは危険な京の町。
彼女の幸せを望んで江戸に残してきたとう言うのに僕の我慢を雪と一君は無駄にした。
怒り
喜び
悲しみ
色々な感情が同時に胸を蝕んでいく。
「くそっ!」
柱に拳を打ち付けて様々な感情を抑え込む。
僕は京の人斬り、壬生狼。
僕に感情は必要ない。
何やら道場が騒がしい。
嫌な予感を感じながら僕は道場へ向かった。
ー沖田side endー