誠の華−ヒルガオ−
追い込まれたのは意外と好都合だったのかもしれない。
道が狭いお陰で敵は一人ずつしかかかって来ない。
ガキンッ ガキンッ ザシュッ
ガキンッ ザシュッ
次々と男を倒して行き、残り二人となった時に一人が私の後ろを取った。
まずい、流石に片手でしかも路地で二人も相手にできない。
「ぎゃぁぁぁあぁぁぁあああああ!!!」
死を覚悟して千代を壁に押し付け守ろうとすると断末魔の叫び声と共に私の背中に血飛沫がかかる。
もう片方の男が唖然としているうちに私もそいつを仕留める。
ザシュッ
「ぐぁぁぁあぁぁぁぁあああああ!!!」