誠の華−ヒルガオ−




でもまだ体は温かい。


ならまだ時間がそんなに立っていないはずだ。


千代の胸に手を置くと千代が眩い光に包まれる。


最後に一際大きな光が一度点滅すると光はすぐに消え、代わりに千代の脈が戻った。


「良かった……千代………」


ギュッと千代を抱きしめて安堵の息を吐くと頭にポンッと手が乗った。


「よくやった。さぁ、早く千代を安全な場所に連れて行こう」


「総司は一番組と合流して。今は裕次郎が率いてくれているけどきっと不安なはずだから」


そう言うが総司は全く聞く耳を持たず、私から千代を取り上げた。


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