誠の華−ヒルガオ−

新撰組











「俺が良いと言うまで決して口を開くな」



京に着き、新撰組屯所はもう目前と言う時に、一は雪に言った。



「何で?」


「何でもだ」



それ、理由になってないよ。


思わず心の中で突っ込んだ。



「行くぞ」


「あ、ちょっと待ってよ!」



門をくぐった一を慌てて追いかけるとギロリと睨まれ、慌てて口を手で抑えた。



この門をくぐれば、みんなに会える。



高鳴る鼓動を落ち着けるために胸に手を置き深く深呼吸をする。



よし。


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