誠の華−ヒルガオ−
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私達は二週間歩き詰めて江戸の町へ到着した。
途中で宿が取れなくて野宿をしたり平助がお金をなくしたりと問題は起こったものの全員無事に故郷へ辿り着いた。
昨夜から私の言葉数は少ない。
「雪、大丈夫だよ」
私を心配してくれているのか、平助はギュッと手を握ってくれた。
「…ありがとう」
脈打つ心臓が大量の汗を放出させながら私達は試衛館へと到着した。
勇さん、平助が中に入って行くのを私は門で見送る。
「勇と平助じゃないか!!よく帰ってきたな!!!」
「まぁ二人とも立派になって!」
「勇さん、お帰りなさい」
周助、ふで、つねを筆頭にワラワラと試衛館中の人が二人を囲むのを遠目で見ているとふとつねさんと目があった。