誠の華−ヒルガオ−




馬小屋で馬の毛を溶かしている総司の元へ向かう。

「何で連れて帰ってきたの…。歳さんがわざわざ総司に任せてくれた意味が分からなかったの?」


賢い総司なら気づけたはず。

なら何で連れて帰ってきたりしたのか。


答えない総司に怒りが沸き起こり腕を掴んで無理矢理私の方を任せる。


「答えてよ!!何で連れて帰ってきたの!!」

「僕だって逃げてもらいたかった!!でもあの人は逃げなかったんだ!!僕だって馬鹿じゃない。土方さんの意図くらい読み取れる!!」


私の両肩掴み揺さぶりながら怒鳴った総司。


こんな姿、初めて見た。


< 226 / 258 >

この作品をシェア

pagetop