誠の華−ヒルガオ−
「雪、あんまり食いすぎるなよ。夕餉が入んなくなるぞ」
「…………私の方が年上なのにー。子供扱いしないでよ」
ムゥ、と唇を尖らせながら言う雪の姿は子供にしか見えない。
「…ねぇ、平助は私が京に来たことを怒ってる?」
気になっていたことを聞いてみた。
勇さんや歳さん、山南さん、総司は見るからに怒っていた。
歳さんの平手打ちを思い出すだけで身震いをする。
「んー、怒り半分と喜び半分ってところかな」
思いやりのある答えだ。