誠の華−ヒルガオ−









雪が新撰組に入隊をして3日目の朝。



朝餉を食べ終えるなり近藤に呼び出された。




急いで後片づけを済ませて向かうと中にはニコニコと笑顔を浮かべる勇さんと山南さん、そして相変わらず仏頂面な歳さんがいた。




「座りなさい」と促され、3人の前に腰を下ろすと浅葱色の段だら模様をした羽織を差し出された。




「これで雪は正式に新撰組の仲間です」




山南さんの言葉に胸がポカポカと暖かくなった。




「お前は今日から一番組組長補佐兼女中として組みに尽くせ。組長は総司だ」




「承知いたしました」




凛とした声で返すと歳さんは満足げに口角を上げた。



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