誠の華−ヒルガオ−
そんな私たちを他所に一君は「入隊希望者だ」とだけ言うとズカズカと中に入って行った。
お、置いていかないで!!!
心の中で叫びながら一の背中を追い掛けた。
「これから局長と副長を呼んで来る。お前はここで待ってろ」
殺風景な部屋に通され、一の言葉に頷くと私は部屋に1人残された。
局長と副長…。
つまり勇さんと歳さんと山南さんだよね。
緊張で手汗が出てきた。
ドキドキしていると複数の足音が聞こえ、それは私のいる部屋の前で止まった。
そしてゆっくりと襖が開くと四人の男が入ってきた。
私の前に三人座り、私の隣に一人座った。
半年ぶりに見た三人の顔は変わっていなかった。
ただ一人を除いては。