誠の華−ヒルガオ−
近藤の部屋を出ると雪は総司の自室へ向かった。
「総司、入ってもいい?」
「どうぞ〜」
襖を開けると総司はお団子を食べながら書物を読んでいた。
そんな総司の前に腰を下ろすと雪は三つ指をついて頭を下げた。
「沖田組長、本日より一番組組長補佐に配属されました。宜しくお願い致します」
「あぁ、そのこと。うん、宜しくね。じゃあそろそろ巡察だから一緒に行こうか。羽織着て刀を持っておいで」
「はい!」