誠の華−ヒルガオ−
気づけば部屋の中央では原田が腹踊りをしている。
「なんかこの感じ…懐かしいなぁ」
ボソッと呟いた雪の頭を土方はポンポンと撫でた。
「ちょっと、歳さん!いつまで私の事を子供扱いするのよ!!」
唇を尖らせて拗ねる姿は子供にしか見えない。
そんな雪に笑みを零しながら土方は頭を撫で続けた。
「平助、勝負しよう」
そう言って一升瓶を平助に差し出す総司が視界に入った。
あんなに飲んで大丈夫なのだろうか。
土方の顔を覗いてみると呆れたように溜息を吐いて首を左右に振っていた。
私の心配をよそに2人はどんどんお酒を流し込んでいく。
倒れないといいけど。