誠の華−ヒルガオ−
ぶっちん
「…ふふふ。山崎さん、大変申し訳ありませんが少々退室して頂けませんでしょうか?」
土方曰く、馬鹿正直に出る感情を全面に出しながらそう言うと、私の異変を察知した総司と平助は我先にと逃げた。
続いて山崎もスッと逃げると室内には土方と雪だけが取り残された。
「ねぇ歳さん。私、あなた程じゃないけど物凄く鬱憤が溜まってるの。稽古に付き合ってくれない?」
「あぁ。だが実戦式で行くぞ」
お互いにニッコリと笑いながら言うが、2人の醸し出す殺気のせいで室内はピリピリしていた。