誠の華−ヒルガオ−
「構え、始めっっっ!!!」
ガンッ
歳さんの声が道場に響き渡るのと同時に総司は木刀を振り下ろした。
重いっ!
何とか弾き返し体勢を整えようとするが、それを許さないかのようにすぐに攻められる。
こんなのでは負けてしまう。
何か策はないのか。
焦りが募る中、必死に頭を回転させようと努力するが何も浮かばない。
使えない脳みそめ!!!
お前は何のために存在してる!!!
自身の脳に怒りをぶつけていると攻め続けていた総司が少し距離を取り、平正眼を構えた。
「次で終わりだ」
あの構えは!!!
ガンッ ガンッ ガンッ
脳より先に総司の動きを読んだ体が総司の得意技、三段突きを交わした。
「何っ?!」