誠の華−ヒルガオ−




前局長が遺した汚名のせいで新撰組は町民からの信頼も得られず、底辺だった。



その汚名を返上するためにも武功を挙げて近藤を上に押し上げようとする土方と山南だが、その武功を挙げられるような事件も起こらない。


そんな平和な日々に土方の苛々は絶頂まで来ていた。



「勝っちゃんには敵わねえな」



ハハッと笑いながら言うと近藤は土方の肩に腕を回しながら道場を出て行った。



< 71 / 258 >

この作品をシェア

pagetop