誠の華−ヒルガオ−







「お凛さーーーーん!!!」


「あら、お雪ちゃん。今日も来てくれたのね」

「ここの白玉が好きになっちゃって!」


「まぁ嬉しい。ご注文は白玉だけて良いかしら?」


「あとお茶もお願い!」


「はいよ」



厨房へ姿を消したお凛を見送りながら考える。


はて、私はいつ名乗っただろうか。



それから少ししてからお茶と白玉が届けられた。



「お待ちどうさま」


「わぁ、ありがとう!いただきま〜す!ん〜〜〜〜〜〜!!!美味しい!!」


「お雪ちゃん、本当においしそうに食べるわね。作り甲斐があるわ」



コロコロと笑いながらお凛さんは別のお客さんに注文を聞きに行ってしまった。



にしてもここの白玉は本当に美味しいな。



お凛さんが犯人の可能性は高いが、私達の推測が外れれば良いのに、と考えてしまう自分がいる。



それもこの白玉とお凛さんの明るい性格に魅了されてしまったせいだ。



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