内実コンブリオ
古びたプリントを破り捨てる。
何かの授業でメモをしたプリント。
数学の式やら、図形やらが書きなぐってあるノート。または教科書。
いつか読み直す!とあんなにも意気込んでいた現代社会、世界史、日本史に政治・経済…
就職活動でお世話になった、セミナーのパンフレットも。
実家暮らしをしている時には、まだ要るものなのだと言い張っていた。
何故、これがあれ程までにも捨て難かったのか、今となっては不思議で仕様がない。
あれもこれも今となっては、全て不要な物だ。
このプリント達も。この本も。
もう、ときめかない。
ふと手を伸ばした先にあった、A3サイズのわら半紙。
「これ…」
中学時代のプリントを発見し、何とも言えない気分になる。
「体育祭…一言コメン…ト?」
体育祭というキーワードを見て一瞬、血の気が引く。
こんなことをした記憶があるような、無いような。