内実コンブリオ
自分独特のネガティブが止まらない。
今回ばかりは精神的にもっているのが、不思議なくらい。
今日は、嫌な事を忘れるために真面目に本を読もうと思うんだけど、あまり気が進まない。
字を見ていても、なんだか集中できない。
すると、自然と目が前に行ってしまう。
ああ、今日も二人は隣り合わせで幸せそうにいる。
やっぱりお似合いだなぁ。
素直にそう想ってしまう様にも思えるが、何か嫉妬に似た醜いものも混ざっている様に感じる。
もう、ごまかさずに言う。
正直、かなりうらやましい。
でも、自分には無理。今まで栗山くんにひどいことばかりしてきた。
あの人は水川たちとは違って、いい人だったのに。
近寄るだけでも、もう恐れ多いというもの。
後で気付いたって、もう遅い。
あの人は本当にかっこいい。
内面も外見も。
自分なんかが直接は関われないから、ずっとこっそり見ていた。
見る内が花。
今日も自分は栗山くんに、見惚れていた。
そう絶対、これから、二度と関わっちゃいけないんだ。