内実コンブリオ
「だあぁぁぁぁぁぁっ!!?」
…ん、あれ?え、あ?
「栗山ァ、だーいじょーぶか、おーい」
どうやら今は、社会の北口先生の授業中で、見事に爆睡してしまっていたらしい。
「すんません」
「おい栗山、どうしたんだよ」
「夢見た」
「どんな?」
「言えね」
「んだ、それ」
言えるわけねぇよ。
自分で考えても、なんて気色悪い夢。
あれからどうしたってんだ。
本当に俺はどうしちまったんだ。
あの何日か前の睨まれた時あたりから、どうも何かがおかしい。
自分でも気づかない内に視界にあの子が映っている。
いや、違うのか?
気づいたら、あの子を探している。
ああ、もう!
俺は本当にどうしちまったんだよ!
いや、一目惚れはわかってっけども、こうも生活って変わるもんなのか?
俺、絶対今気持ち悪いよな。
そんな事ばかり考えて、本気で悩んでいたその時。
目が合った。