内実コンブリオ
自分もおばさんになったもんだな、本当に。
皆さん、改めましてこんにちは。
時間が経つことは、恐ろしい。
自分、咲宮 華、26歳になりました。
しかも、いまだ彼氏いない歴=年齢を更新し続けております。
良い出会いもなかなかありません。
そんな自分が勤めているのは、ある非営利団体。
事務職をやらせていただいております。
就職してから一応4年ちかくにもなるというのに、全く仕事に慣れないという状況です。
しかし、本当にわからない。
「ウ゛ェ」てどうやって打つんだ。
手なら一瞬で書けるのに。
やっぱりパソコンって、苦手。
BYE?違うか。VYE?違う…。DYE、でどうだ!あ、違う…。
カタカタとキーボードを勢いよく打っては、首を傾げている自分にある人が近づいてきた。
「華ちゃん、どうしたんや!大丈夫か?てか、何してるんや!!」
「あ…」
自分のもとへやって来たのは、自分の上司である角野さん。
とてもお調子者で、よくからかってくる。
だけど、根は優しい。
何故か自分が困っている時には、必ず目の前に現れる。