内実コンブリオ
て、手が…いや、腕か…?
とにかくそこら辺が痛い。
外に出れば、もう真っ暗。
10月の午後7時といえば、当たり前か。
しかし、あんなに捨てる書類の量が多いとは思わなかった。
自分なんかが言うのも何だけど、もっと容量よく捨てようとは思わないのか。
こう…少しずつ少しずつ。
何年分もためておくなんて。
封筒の名前を切り取るだけでも大変なのに。
しかも途中でシュレッダーが壊れるという大事件。
手作業でいつまでも仲良しな文字たちを引き離していく。
文字たちには、少し悪い気はしたけれど。
…で、今に至る。
「…遅くなってしまったな」
星空が瞬く帰り道。
今日も無事終わりを迎えることが出来た。
さあ、お腹も空いたし、駅へ向かうとしようか。