瓶の中に秘めて恋して
捕まるものもなく、どうにか人に当たらないように耐えてみたけど遅かった。
トンッ
「あ…ごめんなさいっ大丈夫ですか?」
「…………」
?
返事が返ってこない…?
「あの…………?」
どうしたのかと思い頭をゆっくり上げるとスーツ姿の男性がマジマジと見ている。
グイッ
!?
その人は私の手首を引っ張り人混みを割くように歩き出した。
いきなりの事で頭は混乱して訳が分からなかった。
分かるのは引っ張られる手首の痛さと恐怖で声が出せないこと。
男は不適に笑い、ついて来いと一言言いそのまま2人は改札を抜けた。
やだ…こわい…………っ
だ、だれか…
誰か助けて!!