瓶の中に秘めて恋して
何度も声にならない声で叫んでも誰も気づいてくれない。
もうだめだと思った。
ーーーー君が来てくれるまではーーーー
「おいっ何してんの?おっさん」
突然の声に2人は足を止めた。
男は呼び止めた主に一瞬驚いたが彼が私とよく似た制服を着ていて学生だと分かり、強気な態度に変わる。
「何だお前は!?ガキは大人しく学校に行ってろ!!」
ビクッ
どうしよう…体が震える。
動けない。
でも求めずにはいられなかった。
必死に彼を見つめていると、だんだん近づいてき男の手から手首を離してくれた。
「ならこの子を離してくれる?俺と学校一緒なんだけど」