告白の時間
鳴海は小さな女の子にされるがままについて行く。エプロンをはずしてイスにかけると、さつきの前の席に座った。
「…で、さつきちゃん、今日はどういったご用件で?」
実の所、あまり口などきいた事がない間柄だった。さつきが無口なたちというのもあったが、共通の話題があるというわけでもないから、なおさらだ。
「…お兄ちゃん、天国のスープって知ってる?」
「え?」
小学生の口から出た言葉が天国のスープの話題とは…最近の小学校で、はやっているのだろか?などと鳴海はのんきに思いながら、ちょっと面白くなってきてたずねた。
「スープ?きいたことないな~それがどうしたの?」
その時、千歳がお盆にジュースとコーヒーとクッキーをのせて運んで来た。
「お待たせ。はい、どうぞ。これはサービスだから気にしないでね」
「ありがとう…」
千歳に向かって、かすかに微笑む笑顔がかわいい。
「いいえ~じゃ、ゆっくりしてってね」
カウンター内に戻って行く千歳をさつきは見届けてから、鳴海の質問に答えた。
「人が生まれ変わる時、必ず橋をわたらなくちゃいけないの…」
「へ-?」
「その橋のはじで、スープをくばっているおばあさんがいるんだけど…そのスープをのんじゃうとね、前世の記憶をみーんな忘れてしまうの…」
「…で、さつきちゃん、今日はどういったご用件で?」
実の所、あまり口などきいた事がない間柄だった。さつきが無口なたちというのもあったが、共通の話題があるというわけでもないから、なおさらだ。
「…お兄ちゃん、天国のスープって知ってる?」
「え?」
小学生の口から出た言葉が天国のスープの話題とは…最近の小学校で、はやっているのだろか?などと鳴海はのんきに思いながら、ちょっと面白くなってきてたずねた。
「スープ?きいたことないな~それがどうしたの?」
その時、千歳がお盆にジュースとコーヒーとクッキーをのせて運んで来た。
「お待たせ。はい、どうぞ。これはサービスだから気にしないでね」
「ありがとう…」
千歳に向かって、かすかに微笑む笑顔がかわいい。
「いいえ~じゃ、ゆっくりしてってね」
カウンター内に戻って行く千歳をさつきは見届けてから、鳴海の質問に答えた。
「人が生まれ変わる時、必ず橋をわたらなくちゃいけないの…」
「へ-?」
「その橋のはじで、スープをくばっているおばあさんがいるんだけど…そのスープをのんじゃうとね、前世の記憶をみーんな忘れてしまうの…」